喫煙者 ピル

喫煙者のピル服用はキケン!血栓症の発生リスクが160倍に高まる

 

 

低用量ピルは死のリスクがあるという話がたまに聞こえてきます。

 

そういわれてはどんなに便利なものでも怖くて手が出せませんよね。実際の話、低用量ピルはそんなに危険な薬なのでしょうか?答えはNOです。

 

しかし、多くのメリットをもたらして女性の生活を豊かにしてくれる低用量ピルといえど、服用をお勧めできない方もいます。それは喫煙者です。

 

 

健康な非喫煙者であればほとんどこれといったリスクのない低用量ピルですが、タバコを吸っている女性がピルを併用すると大きなリスクを伴います。文頭に書いた死のリスクというのは静脈血栓症のことを指します。

 

血栓症とは、塊となった血液が血管を詰まらせ、血液の流れを悪くしてしまう恐ろしい病気です。血栓ができた先に血液が十分に行き届かなくなることで壊死したり、場合によっては死に至ったりすることもあります。

 

この血栓症のリスクが低用量ピルを服用すると高まるというのです。

 

 

確かに、低用量ピルの服用で血栓症のリスクは高まります

 

しかし、それは本当にわずかなものです。あまり知られていませんが、妊娠すると女性は血栓症のリスクがやや高まります。低用量ピル服用者のリスクは妊婦のリスクに対して約半分ほどであるといわれています。

 

通常の生活をしている人でもいつかは抱えるリスクの半分です。低用量ピルの服用で血栓症になる可能性が高まったとしても、服用を止めればピルを服用していない女性と同程度のリスクまで戻るといわれています。

 

海外の疫学調査によると、低用量ピルを服用していない女性の静脈血栓症発症のリスクは年間1〜5人/10,000人/年であるのに対し、低用量ピルを服用している女性では3〜9人/10,000人/年と報告されています。

 

一方、妊娠中および分娩後12週間の静脈血栓症の発症頻度は、妊娠中の女性だと5〜20人/10,000人/年、分娩後12週間の女性で40〜65人/10,000人/年と報告されており、妊娠中や分娩後に比較すると低用量ピルの頻度はかなり低いことがわかっています。

引用:日本産婦人科学会

 

 

血栓症の発生リスクを健康な若い方を1とした場合喫煙者が低用量ピルを使用すると160倍近くに跳ね上がってしまいます。ちなみに妊婦が12、非喫煙者で低用量ピルを使用している女性が3〜5なので非喫煙者であれば気にするほどのリスクではありません。

 

しかし、タバコを吸っていなくても、高齢や肥満も静脈血栓症になるリスクが高いので要注意です。

 

 

血栓症は確かに怖い病気ですが、低用量ピルを飲むにあたって重要視するほど関係はないといえることがわかりましたよね。しかし、くどようですが喫煙者である場合は話が別です。

 

もしあなたがスモーカーで低用量ピルの服用を考えているなら、禁煙することを強くお勧めいたします。1日10本以下の喫煙であれば影響がないという考え方もありますが、万が一ということを考えると禁煙した方が良いでしょう。

 

 

月経困難症の治療などで低用量ピルを服用する必要が出てきた場合、先ずは医師に自分が喫煙者であることを伝え、それから治療を受けてください。

 

そして、禁煙も一緒に行うようにしていきましょう。何かあってからでは遅いので、ご自分の身体のことを真剣に考えたうえでピルを服用するようにしてください。

 

 

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